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白髪染めって安全なの?リスクと対処法をご紹介

このブログでは、安全第一に行う白髪染めの当店の施術のこだわりについて書いております

白髪染めへのリスク

お客様によく、普通のカラーリングと白髪染めはどちらが髪と頭皮に負担をかけますか?と聞かれますのでお答えしますと

答えはオシャレ染めよりも、白髪染めの方が同じ明るさの場合、お薬のパワーとしては強いです

最近流行っているブリーチカラーは、もっと比べ物にならないくらい頭皮も髪も傷めますが

一般的に多い4〜12トーンでの一度塗りでのカラーに関して言うと
白髪染めの方がお薬の力は強いです
よって、頭皮や髪の毛に負担をかけてしまうのは白髪染めです

なぜなら、白髪というのは基本的にとても染まりにくい構造を元々持っています

簡単に説明しますと染めるためにまず、髪の表面の扉であるキューティクルを開けなくてはいけません。
その、扉がどこにあるか分からないような構造を白髪は持っています

それをこじ開けようとするわけですから、それ相応のものが白髪染めには入っています

白髪染めのお薬の成分は染料とアルカリ剤と過酸化水素でできています

先に述べたように白髪は本来染まりにくい構造を持っています
キューティクルの構造が複雑です。
このキューティクルをまず上手に開かなくてはなりません

上手に開くことのできないキューティクルですから、アルカリ剤というもので髪を弱らせる必要があります
白髪染めに含まれるアルカリ剤はオシャレ染めに比べてたくさん入っています

そして染料が多く入っております。白いものを色で埋める為、相当量の染料が入っております
これがカラー剤の1剤というものです。
アルカリと染料が1剤です

アルカリ剤と染料だけでは染まらないため、2剤と混ぜて染めるようにします
2剤に使用されるのは過酸化水素です

この過酸化水素についても、後ほど触れていきたいと思います
ちなみに、この髪を溶かすアルカリ、アレルギーを起こす染料、2剤である過酸化水素の量はサロン専用のものと、御自宅でできる白髪染めの商品はかなり配合量に差があります。ダメージ、アレルギー、そして後から起きてくるトラブルの差は雲泥の差です

ダメージとアレルギー

カラーリング、白髪染めをただ繰り返すと髪はダメージする事は
皆さんもよくご存知だと思います

1剤のアルカリ剤の作用で髪の成分であるタンパク質を溶かし、油分も奪います
カラーという行為は髪から油分を奪う行為です
すなわち、アルカリで髪はダメージします
白髪染めのアルカリ剤含有量はオシャレ染めのそれよりもたくさん入っております

同じく1剤の染料、主にジアミン染料というものですが
このジアミン染料によって、アレルギーのある方はかぶれなどの危険性もあります

白髪染めにはこのジアミン染料がたくさん入っております

そして、2剤である過酸化水素。
これは何回シャンプーをしても頭皮、髪には必ず残留します
残留した過酸化水素は、、、
頭皮の酸化、髪のダメージ、を継続的に進めていきます
白髪が増える、頭皮が臭う、抜け毛が増える、、、
このような後発的な要因にもなります

よって、適切な処理を行わず白髪染めやオシャレ染めを終えると、白髪が増えてしまうのです

皮肉なことに白髪を隠す白髪染めが、白髪を増やす行為なのです

白髪染めの安全な施術方法と、当店のこだわり

当店は髪の操作性、コンディションや持続性などを考慮し、やはりアルカリカラーの白髪染めを提案しやすいです
提案する以上は可能な限り、安心して白髪染めを楽しんでいただくためにありとあらゆる施術により安心と安全を追求しております

当店は、前処理としてまずはカラー(白髪染めも)をしても大丈夫な頭皮と髪へできるだけ持っていきます

中間処理で流す前にカラー剤の動きを止めます。次にPHがかなり高い状態になっていますのでゆっくりPHを下げていきます
ゆっくりです。これは頭皮と髪への影響を考えてのことです

シャンプーをするまでに髪も頭皮も弱酸性になってからというのがポイントです

そのシャンプーは3回行います
残留アルカリをしっかり取るためにです

シャンプーを3回しても取れないものがあります
残留過酸化水素です
先ほどカラーは白髪を増やす行為だと説明しましたが、抜け毛や、それ以外にも様々な悪影響を及ぼすのがこの残留過酸化水素です
3回目のシャンプーの後、特殊な液剤で過酸化水素をただの水に変えて、流しきります

ちなみにこれらの解毒処理を行っている途中に、この時しかトリートメントが髪内部に入らないというタイミングがあります
処理の後半にキューティクルを閉じて整えるという作業もありますので一石二鳥でして、
この処理が当店のカラーリングの真骨頂かなと思います

と、ここに書いたこだわりの後処理はあくまでも基本です
そのほかにもここに書ききれないこだわりや施術が各お客様それぞれに適した施術があります
カラー剤に関しましても、Luglipで使用するカラー剤は一般的に使用されているカラー剤に比べてもアルカリパワーは弱いです
染料も同じジアミン染料の中でもアレルギーリスクの少ない染料を使用したカラー剤を選んでおります

一番こだわっていることが、ここで書けないので少し残念ですが。。。
ご興味があればご来店くださった方に口頭で説明しています


白髪染めを末長く安心して任せてもらえる店であり続けるために
第一に安全を追求しております


必ず適切な後処理を行わなければいけません。
御自宅ではまず後処理などは不可能かと思われます。そして、ヘアサロンであってもこのデメリットを打ち消してくれる後処理をどれだけのサロンが徹底して行えているでしょうか?

髪と頭皮のPHを戻さずにサロンから出られてご自宅で後日、シャンプーをされますね。まず1週間から2週間はPHが下がっていない為、毎日カラー剤でシャンプーをしていると変わらないパワーでの刺激だと思ってください。髪も頭皮もこの時さらにダメージ致します。必ずPHを戻すような後処理を当店では徹底しております。

シャンプーを何回しても取れないのは2剤である過酸化水素です。過酸化水素が頭皮に残留しますと頭皮のコンディションは本当に悪くなります。皮脂が酸化し、頭皮は変な匂いを放つようになり、毛根は黒髪が生えてくることを邪魔します。白髪が増えるリスクが高まります。過酸化水素は何ヶ月も残ると言われています。残ったまま、また、またカラーをされていらっしゃるのではないでしょうか?
必ず当店では、分解酵素などのデトックス商材にて、残留過酸化水素を分解、除去させます。
お客様が何も悪いものを持って帰らないように施術致しております。

白髪染めの当店の新たなご提案

最近ではオシャレ染めやハイライトを駆使してカラー周期を伸ばしたり
脱白髪染めというワードで研究されている美容師さんが増えましたね
これには私も賛成です

オシャレ染め、ハイライトというデザインを駆使し、加えて徹底的に安全なカラーの除去施術とミックスすればとてもいいものが提案できるのではないかと最近とても楽しく研究しています

これから期待していてくださいね

白髪染めの種類

白髪を隠すために様々な方法があります

自然由来のオーガニック系のもの、ヘナカラー、塗ってその日だけ白髪を隠すもの、ヘアマニキュア、ジアミンアレルギーのある方向けの塩基性カラー、
そして、これまで説明してきたアルカリカラーでの白髪染め、白髪をカバーするものはたくさんあります

それぞれに、メリットとデメリットが必ずあります
ということは100点満点の白髪染めというのは無いと思います

少し、触れていきましょう

まず、自然由来のオーガニックカラーはというと・・・・
メリットとしましてはアルカリがないので髪は痛まないと謳っているものがあります
でも本当に傷まないでしょうか・・・少し疑問です
完全なオーガニックのもので髪が染まるのはありえないかと思います。
また、オーガニックが完全に安心かというと決してそうではなくて、植物由来のあらゆるものに肌が合わないという方は必ずいます

ジアミン染料が少しでも入っていますとアレルギーは起きます
かぶれます
オーガニック系の方がアルカリカラーの白髪染めよりもかぶれたときはひどいとどこかで聞いたことあります

ヘナカラー

これも少し不安です
こちらもアルカリ剤を使わないので、髪はダメージしていないように思います
ヘナをするとハリ、コシが出ると聞きます
それがトリートメントのように感じ、質感がよくなっているなら素敵なことです

少しヘナについて解説しますね
ヘナは植物由来のカラーです
もし、100%の天然のヘナでしたら施術後すぐには染まっていないはずです
100%天然のヘナは発色までに48時間ほどかかります
施術後、綺麗に染まって帰れたとしたらおそらく天然のヘナではない気がします

そして、ヘナをするとハリ、コシが出る件ですが
成分の特質上、髪を外側から締めます
収縮します
1度目よりも2度目、3度目とヘナが重なる場所は過収縮と言って、締まりすぎるのです
髪が硬くなりすぎていませんか?
こちらもかぶれないことは絶対になく、またそのような時はアルカリカラーよりもかぶれるときついことを聞いたことがあります
ヘナの成分の由来である、ローソニアという成分を調べてみてください


ウルシに近い成分であるはずです
頭皮が荒れる時は普通の白髪染めよりもキツく荒れます

特に花粉症がキツい方などは注意が必要です

塩基性カラー

ジアミンアレルギーのお客様に救世主のような存在、塩基性カラーです
当店もこちらをお勧めしているお客様も多いです
ジアミン染料ではないため安心して使えるのですが
デメリットだと思うのは髪がきしむような酸性のシャンプーを使い続けないと色が抜けていくことです
操作性のいい風合いの髪と言った仕上がりにならないことが少しデメリットのように感じます

ですが、アレルギーなどでお困りの方はこの塩基性カラー一択です

塩基性カラーでできたスティック状のもので、その日の白髪を1日だけご自身で塗っていただき隠すものもあります
そちらも毎日面倒なのとシャンプーで落ちてしまいますが続けてくださいますと少しずつですが色が乗ってくるのでこちらもおすすめではあります
最も安全です

ヘアマニキュア

地肌には塗布しませんので頭皮にかかる負担はないと言えます
それがメリットと言えます
しかし、
頭皮に付いたらかなり落ちにくいです
付かないように塗布するため、比較的に白髪が気になり始めるのが早くなります

髪に負担がないと、よく聞きますが
実はベンジルアルコールという成分が髪のキューティクルとキューティクルをくっつけているCMCという接着剤を溶かして染まり、その上からマニキュア成分を張り付かせ、艶を出します
ヘアマニキュアで髪に艶が出ると言われるのはこのためです
張り付いたマニキュア成分は頭皮に付くと取れないのと同じで髪にしっかり張り付きます
頭皮は新陳代謝があるのでやがて時間と共に取れてくれますが果たして皮膚呼吸はどうでしょうか?

髪はもちろん呼吸できません
一度、マニキュアを剥がさないとトリートメントは入りません
よって、髪ダメージを治療中のお客様には提案することのないメニューになります

白髪染めをした後のケア、ご自宅でのコツ

必ずシャンプー剤にはこだわってください
よく、美容師さんに商品を売りつけられて嫌だったというお声を聞きますが
それでも私は当店で取り扱っているものをお客様に提案します

綺麗でい続けて欲しいからです
どうしてもお客様にホームケア商品の選択をお任せしすぎると
髪や頭皮が改善していくのが困難になっていることが多い気がしまして・・・
ですのでそれ以外の理由はありません

ご自宅では
一度でもカラーと名前のつく施術をされた方は本当に優しくシャンプーをしてください
泡はかなり立つくらいシャンプーは使ってください
泡をしっかり立てるには以前にも書きましたが
シャンプー前にしっかり湯洗いです
汚れは電気的に付着しているものがほとんどで、予洗いをしっかりしていただければ落ちます
逆に予洗いが甘いと、シャンプーというのは実は汚れを落とす成分はあまり入っていないため
有効成分と、汚れが吸着し、頭皮、髪に残りやすくなるんです
しっかり予洗いしてくださいね。3〜5分は予洗いすすぎです
とっても汚れを真に取れる「髪と頭皮のクレンジング」という商品がとてもおすすめです
綺麗に汚れが落とせたら、トリートメントを毛先からしっかり使い優しく揉み込みます
その状態でシャワーキャップを被り蒸していただくと効果は倍増します
それをしっかり流し、今度はアフターバストリートメントをつけて乾かします
完全に乾いたら、100℃のストレートアイロンでワンタッチだけスルーし、最後に冷風でドライヤーで冷やしてから、
夜、お休みください
寝癖もつきにくくとても綺麗なはずです
朝に、無理やり髪に負担がかかりすぎる高熱のアイロンも入れなくて済みます
出来るところからで良いので一度、このような形でホームケアしてみてください

お客様の髪がいつも綺麗でありますように願っております


カラーリングと白髪染めのリスクと対処法についてはこちら

投稿者プロフィール

山森 洋佑
山森 洋佑「髪の病院」五つ星技術認定者 髪の病院認定講師
有名ハイブランドのファッションショーのバックステージにてヘアスタイリストを務める。「髪の病院」による技術認定五つ星の実績を誇り、Luglipでの施術の傍ら、美容師を対象としたセミナーを多数実施中。