カラー剤(白髪染めを含む)は、基本的に1剤と呼ばれるものがあり、1剤には髪を溶かすアルカリ、アレルギーの元になる染料が入っております。オシャレをするのに欠かせなくなっているカラー剤ですが、このアルカリ剤は髪を溶かさないと染まらないため相当量のアルカリが含まれております。アルカリで髪を溶かすのに染料が残るというのは実は髪と頭皮には相当負担をかけます。髪と頭皮から脂分を多く奪います。最近、「カラー剤は進化した」なる声がちらほらと美容業界では聞こえますがそれは、デザイン上のことであり、髪に負担をかけない、安全であると言ったこととは真逆では無いか？と思います。
特に、「かなり髪色を明るくできるのに、色彩は鮮やかに入る。」とてもデザインの幅が増えて美容メーカー様の企業努力は本当に素晴らしいと思いますし、私も助けられてる部分は確かなのですが、おそらくはアルカリの量、染料の量、共に今までに無い配合量なのでは無いでしょうか？
しかも、アルカリの匂いまで低く抑えられていることが良い面でもあるのですが、おそらく残留性は高く無いでしょうか？そして、染料によるアレルギーの発生率は？とても私も警戒してカラー剤を触るようにしております

ですのでLuglipでは、比較的、アレルギー率の低い方の染料を使用してくれているメーカーのカラー剤をセレクトしています。ダメージの心配も比較的低いカラー剤ですが、基本的に私はダメージに関しては、どのメーカーを使用しても起こる事ですので処理の仕方でカバーします

過酸化水素というのは2剤のことです。1剤と2剤を混ぜて髪を染めます。2剤である過酸化水素はとても残留しやすく、しばらく髪と頭皮に残ります。残った過酸化水素は頭皮を酸化させ、白髪を増やしてしまいます。頭皮の臭いの元にもなっています。さらに付け加えますと頭皮の酸化を進めるということは、癖毛やエイジング毛の増加にも繋がります

PHを下げてから3回くらいシャンプーをしないとアルカリは除去できません。美容室でカラーをして、ゴシゴシいきなりシャンプーをするということは、カラー剤でシャンプーすることと同じくらいのパワーがあります。大抵の場合それでお返しする事になりますから、PHは下がったとしても1レベルくらいです。健康な髪と頭皮の状態が弱酸性であるPH4.5〜5.5くらいの領域ですので、PHが10以上あるカラー剤の場合、シャンプーしてもPH9以上のまま御自宅へ帰られる事になります。そこから毎日シャンプーしても2週間くらいはアルカリ領域であることが想像できます。毎日シャンプーがPHがアルカリに傾いていれば髪も頭皮ももちろんダメージしていきます。
そのようなことが無いように当店では必ずシャンプーよりも先にPHを弱酸性領域に持っていきます。
これはそのような特殊な商材で処理しないと絶対にPHは下がってくれません。

前述した通り過酸化水素はなかなか抜けません。シャンプーを50回しても100回しても・・・です。
過酸化水素が残るデメリットはやはり頭皮の酸化です。頭皮は悪臭の元になり、白髪が増えてしまいます。泣
当店は必ず専用の液剤で分解致します

ここまで書いた通りで、御自宅でのホームカラーはまず、デメリットを打ち消す処理をご自身で行なって頂くのは無理です。その上、前述したアルカリ、染料、過酸化水素の配合量が本当に多いです。誰でもが簡単にムラなく染められる量で作られています。そのホームカラーはまた、ご自身で好きな時に行えるため、頻度が増えていくことが心配でございます。
しかし、当店のお客様は皆さんそのことをよくご存知の方も多いですし、より安全に、より安心に髪と頭皮のことを第一に考えた施術を求めてくださっている方がほとんどなので特にこれからそのような施術を求めてくださる方に書いたつもりです。

当店は第一に、より安心できる施術方法によりカラーを行うことを1番大切にしているんです。デザインもこだわっていらっしゃる方も多いので、時にはデザイン重視に傾けて施術を行わないといけない時もあるのですがそれでもやはり、髪と頭皮を守れるように最善を尽くして施術致します。皆様がより永く、オシャレを楽しんでくださるよう常にベストの施術方法を選びます

前述したアルカリ除去、PH調整、過酸化水素の除去に関しましては、カラーが終わられた際、全て終わっておりますのでご安心ください